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井上建夫氏インタビュー(全編) | 会報誌JGRA NEWS NO45 研修会OB インタビュー

会報誌の誌面の都合上、割愛したインタビューの全編をお届けします。

井上 建夫 氏
公益社団法人日本プロゴルフ協会副会長
兼 資格認証委員会委員長
一般社団法人PGAゴルフアカデミー代表理事

研修会に入会されたきっかけを教えていただけますか?

私が本格的にゴルフを始めたのは、ゴルフ練習場の練習生になった二十歳頃でした。
当時はボール拾いの仕事をしながら練習する生活を送っていたのですが、次第にそれだけではダメだと思い至りました。

練習でボールは打てるようになりますが、コースでスコアをつくれる能力は付けられない。要は、ゴルフ場に行かなければゴルフは上達しないということです。

そこで、26歳の時に関東ゴルフ練習場連盟の入会テストを行っていた「東宇都宮カントリークラブ」に入社したわけです。当時、26歳から28歳まで所属していましたから、今から40年ほど前のことになります。

研修生時代にもっとも印象に残っていることは?

研修生としてスタートしてからすぐに、社長から「お前は目障りだから、研修生をやめろ」と言われたことですね。

研修生ですから、コースの巡回業務やスタート管理、キャディなどの仕事をします。私は、その仕事を勤務時間内に他の研修生よりも3倍から4倍くらいやっていました。それで、コース管理から「働きすぎだ」と文句を言われました(笑)。

私の場合、動き出すとずっと動いていましたので、その態度が側から見ると目障りに映ったんですね。そこで、マスター室に異動させられて、そこでも同じペースで仕事をしました。私は、ゴルフを真剣にやりたい。だからこそ、仕事も一所懸命やったんです。

研修生時代で、教えてもらったことは?

実は、自分で勝手にやっていても、自ずと上手くなると思っていました。

私は中学の頃に陸上、高校ではサッカーをやっていましたから、体力には自信があって、生意気にも人に教わる必要がないと思っていたんです。何しろ、あの当時のクラブで300ヤードは飛んでいて、私より飛ばす人がいなかった・・・。

そんな時に、ある先輩から「お前のゴルフは交通事故だ。出会い頭で球が飛んでいくだけだ」と言われたんです。「思ったところへ打っているのか」と問われて、私は「打ってます」と答えたんですが、「でも、行かないじゃないか」と。

その先輩のひと言があって、ボールを思ったところへ運ぶという身体の使い方を学びました。自分の意識を変えることで、飛距離が落ちることなく思ったところに打てるようになった。その先輩との出会いは、私にとって一番大きかったですね。

現在もその頃の研修生たちとの交流はありますか?

もちろんあります。みんなに「会わないか」と声をかけると、今でも50人くらいは集まります。

私が強制的に呼ぶわけではなく、みんなが自然と会いたくて集まって来るんです。本当は仲間たちとコースへ出てゴルフをやりたいんですが、今は仕事が忙しくて時間が取れないことがとても残念ですね。

今の研修生に何かアドバイスはありますか?

まずはプロテストを受けられるレベルになるまでゴルフを一所懸命やること。

その間、仕事も一所懸命やってください。

私はゴルフをするために仕事に取り組みました。ネットを補修したり、機械を修理したり、そういう作業が好きだったので、熱意を持って取り組みました。その過程で仕事はすべて覚えたし、そこで学んだ様々なノウハウは自分の中に蓄積されています。

このことは、現在の仕事などで大いに役立っていますし、キャリアとして生きている。一所懸命ゴルフに、そして仕事に取り組む大切さを、心に留めておいてほしいですね。

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